こんにちは、管理人のK氏です。
今日はU12が愛知県へカップ戦に参加してきました。
GW最後のイベントということで、いい結果で締めくくりたかったのですが……。
結果は、4位。
結果は残念な形で終わってしまいましたが、問題は内容です。
予選は少なからずいいプレーもあった。チャンスメイクも多かった。最後のところで精度が足りなさすぎるというだけで。
しかし、精度という一言で終わらせるつもりはなく、外してしまう選手には、頭を使うようにと話しました。
グラウンド状態はどうか、ボールのどこを蹴っているのか、キーパーの立ち位置はニアかファーか、キーパーは距離を詰めてきてるかどうか。
シュートだけでも、考えなきゃいけないことはたくさんあります。それをしないといつまで経ってもミスは減りません。
なぜミスしたのか、なぜ成功したのか、その思考の反復が、成長へと繋がるのです。
考える材料はこちらで与えています。あとは、選手自身が考えるという行動を実行しましょう。
それはシュートだけではなく、パス、トラップももちろんそう。
そして、試合でもそうです。
グループ2位通過で迎えた3位決定戦。
愛知県での大会なのに、まさかの岐阜のライバルチームとの対決。
全日の決勝で対戦することになってもおかしくないカードでした。
自分たちの立ち位置を知る、いい機会だったのですが……。
結果は1-1のPK負け。
結果だけ見れば善戦したかのように見えるが、内容はひどすぎる。
相手とのチャンス数の違い、支配率の差を考えれば、けして褒められた試合ではない。
確かに、確かに疲れていたと思う。たった9人で、しかも一人は途中熱中症でダウンし、8人で4試合をほぼフルでこなし、最終試合の前にはもう元気もなく、疲れ果ててたというのはある。
でも、なら、なおさら、あの試合内容はありえないと思う。
自分たちで疲れることをしているのだから。
マイボールになったらとりあえず縦に急ぐ。前に蹴る。それだけ。
だから五分五分のボールが多く生まれ、球際で頑張る機会、守備の時間を自分たちでたくさん作っていた。
そりゃ疲れるわ。
予選でも、縦に蹴り急ぐ時間が生まれた時は多々あった。その時は決まって、点を取ろうと焦りが生じたときだ。
きっと、精神的な焦りや緊張、不安が原因なのかもしれない。このままでは、それが癖となって、自分たちの間違ったスタイルとなって浸透してしまい、一生勝てないチームになってしまうだろう。実際、そうなりつつある。前日の5年生との試合でも、そんな感じだったから。
確かに中盤を省略して、前にボールを運んだ方がいいシチュエーションもある。しかし、重要なのは時間帯、相手、味方、スペース、そのすべてを考慮してのプレーであるかどうかということ。
実際、予選の1試合目に生まれたセットプレーからの得点は素晴らしいロングフィードからのヘディングだった。2014W杯スペイン対オランダの、ファンペルシーさながらのヘッドだった。
なぜあれは成功したのか。相手の準備不足、背中のスペース、得点者の裏へ抜ける意識、成功した要因はたくさんある。
では、なぜ最後のライバル対決ではうまくいかなかったのか。考えてみよう。
状況を考えてプレーを選択したか? まず状況そのものを見て、感じていたか?
ちなみに、ライバルチームとの試合で生まれた唯一のうちの得点は、蹴ったボールからではない。ボールを動かした結果の得点だった。
先日のフットサル大会決勝での得点も、ボールを動かして得点している。
動かそうとすれば、やろうとすれば、ある程度はできるんだ。そのためのトレーニングは積んでいるしね。
あとは、それをやる度胸と、頭があるかどうか。
強い相手に臆するな。激しいプレッシャーにビビるな。激しいプレッシャーは逆にチャンスだ。相手が釣れている証拠なのだから。絶対スペースが生まれているはずだ。
そして、さぼるな、走れ、頭を動かし続けろ。
ボールを動かすためには正しいポジションにいなければいけない。まだまだ深さを取ることはさぼるし、幅を作ることを怠るし。ボールを受けようとしないし。それをしないとうまくならないぞ。勝てないぞ。
↓の動画はこの前のCL、バルセロナ対リバプールの一部。
https://twitter.com/fc_re_star/status/1124557802498707456?s=21
今君たちに足らない、特にU12の君たちに足らないものなので、是非見てみてくれ。
まぁいろいろと課題が残った試合だったが、良かった点を強いてあげるなら、そんな守備時間が多い中で、疲れ果てていた状態の中で、頑張って守備をしていた選手がいたことかな。戻るべき場所にしっかり戻って、プレッシャーをかけるべき相手にしっかりとディフェンスできていた。
特に#11。今日この大会に参加したチームの監督も、その頑張りを称賛していた。やっぱり見てる人はちゃんと見てるわ。
しかし、それができてなかった選手もいる。今日はベンチに代えがいなかったから交代しなかったものの、もしいたらすぐさま交代していただろう。
今この文を読んでドキッとしたそこの君、そのドキッは恋なんかじゃない、自覚があるってことだ。自覚があれば変われるはずだ。今後の成長を期待している。
そして、文を読んで何とも思わないそこの君。君が俺の頭で思い浮かべている選手だったのなら、マズいぞ。自覚がなければ成長はしないから。
もちろんこの試合は、分析ルームにアップロードしてある。三日間のオフ日、家族旅行をする選手も多いだろうが、是非移動時間などの空いた時間に試合を見てほしい。どうすれば点が入るか、どうすればピンチが防げたか、どうするれば勝てるか。個人と、チーム、その両方の観点から見ながら、それを考えてみよう。
このブログを読んで、分析ルームの試合を見て、少しでも変わってくれたのなら、それだけでこのHPを作ったかいがあったってなるから、頼むから変わってくれ。変われば、次は勝てると思うよ。それがどれだけ強敵だろうとね。
というかまず、このブログを読んでいるのか、試合を見てくれるのか、不安だな……。
まぁ結果は散々だったけど、参加してよかったと思える大会だったかな。
一日をやりきり、いろんな課題を見つけた今日は、今後のターニングポイントになる可能性を秘めている。
参加することに意義があるという言葉は嫌いだが、今回はちゃんと意義があったように思うな。
いや、意義があったことになるかどうかは、君たち次第か。
意義にするための材料はたくさんあった。
その材料を無駄にするか、うまく使うか……。
どれだけ高級な食材を集めても、良い料理人が調理しないとおいしい料理にはならないからな。