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サッカー選手にとっての、うまいとは?

こんにちは、管理人のK氏です!

 

今日は生憎の雨で、さらには室内施設も休館日ということで、やむを得ないオフ日となったので、ブログを更新しようと思います。

相変わらず長文を書いてしまい、今回は特に、かなり長文になり、読者の目を疲れさせてしまう私の気遣いのなさをお許しください。それでも最後まで読んでいただければ幸いです。

 

職業病と言いますか、私の個人的な仕事上、ついつい長文を書いてしまうのです。

それに、いつも担当編集には「読者目線の文を書きなさい」とか「この文必要ある?」とか「長ったらしくて無駄じゃない?」とか「こんな文を読んで読者は楽しめるのかな?」とか、ダメだしを食らいすぎて泣きそうになる私なので、何も考えずに自分の思ったことを書けるこのブログは私の楽園なのですよ。

 

さて、先週行われたバーモントカップでは、なんとか西濃1位として、6月の8日9日に行われる県大会への出場を決めることができました。

しかし、やることは山積み。

我がチームの選手たちには改善しなけらばいけないことがたくさんある。県大会で優勝するためにはどうすればいいかのか、練習メニューやら対策やらを練らないといけない。

しかもしかも、個人的な仕事の方では、私に課された原稿の締め切りが、なんとなんと県大会直後の6月10日。にもかかわらず、私のパソコン内にある原稿データはまだ冒頭までしか進んでいない。時間もないのにGWスペシャルムービーとか作るから……。早く今後の展開を練らなければいけない。

マジで考えなきゃいけないことが多すぎる。過労死してしまうレベルで多すぎる。

 

私と我がチームの選手たちと原稿内の主人公は、果たして6月10日をハッピーエンドで送れるのだろうか……。

 

乞うご期待!

 

まぁ私の個人的な話はここまでにして。

 

バーモントカップの西濃大会の話をしよう。サッカーの話をしよう。

守備面と言うか、根本的なことはオフシャルブログで触れたので、ここでは専門的な部分で気になった、攻撃面の話をしようと思う。

 

最近、まぁ別にもっと前からなのだが、最近は特に、ドリブル塾的なものが流行りなようで。

現U12には、過去にドリブルを磨いてきた選手、現在進行形で磨いている選手がたくさんいるようだが、それが効果的にプレーに現れていると言えば、今大会では、いや今大会だけじゃない、今までのプレーから見ても、残念ながらそうではない。

ドリブルで局面を打開できだ場面がどれほどあっただろうか? ほぼないように、私は思う。

どちらかというと、敵の密集地にドリブルで突っ込み、ボールを失ってしまい、ピンチを招いてしまった局面の方が多いように思う。

フットサルでは一人一人がボールに触れる機会が多く、だから最近、そこに関してかなり思うところがあったので、今日ブログの記事に書いてみようと思う。

 

海外でドリブル塾なるものはほとんど存在しないらしい。

そして、海外のジュニアサッカーに精通する者の間では有名な話なのだが、ある日本のドリブルチームが海外遠征で現地のカップ戦に参加したら「フットボールをする気がないのなら、二度と参加しないでください」と言われたとか。

海外では、それがフットボールではないと、皆がそう理解しているのだ。

 

日本では、フットボールの理解が海外に追い付いていないというのが現状であり、仕方がないと言えば仕方がない。日本のスポーツ新聞やスポーツニュースでは、未だに野球がクローズアップされ続け、素人の人たちがサッカーへの理解を深めることができないというのが現実だ。

海外では、前日に行われたプロの試合の内容がスポーツ新聞の一面を覆い、選手個人の評価、チーム戦術が事細かに書かれる。そうすることで、たくさんの人間がサッカーへの理解を深めることができる。

海外の試合会場では、サッカーに精通していないと分からないようなプレーに、多くの観客が拍手を送る。

日本と海外では、明らかに、サッカーへの知識に違いがあるのだ。

 

 

だから私は、ここでサッカーについて綴ろうと思う。

 

まずは、サッカー選手のうまさについての話をしましょう。

 

サッカー選手のプレーは、主に三つの過程を経て行われるべきだと言われている。

その三つとは

「認知」→「判断」→「実行」

である。

 

 

「認知」つまり、敵や味方がどこにいて、スペースがどこにあるかを見て、知る。

「判断」つまり、認知した状況に応じて、パスか、ドリブルかを判断する。もっと言うなら、仕掛けるパスか、逃げるパスか? 運ぶドリブルか、仕掛けるドリブルか? いくつもの味方へのパスコースからどこにパスすると判断するか。無数にあるドリブルコースのうち、どこのドリブルコースにボールを運ぶ判断をするか。そんな判断を下す。

「実行」つまり、判断したプレーをする。ドリブルなら、ドリブルをする。パスなら、パスをする。

 

その三つがすべてうまい選手を、サッカーがうまい選手、という。

これは私の持論ではない。

スペインサッカーの育成では既にこの項目が重要視され、選手の育成に長けているベンゲル監督も特に「認知」の重要性を説いている。

 

ドリブル塾などで行われる練習は、上記の三つの中の「実行」をフォーカスし、特化したものである。

だから、別にドリブル塾を否定するわけではない。それも確かに必要なものだ。

けれど、我がチームのU12の選手たちは「認知」と「判断」を疎かにしすぎている。だから、一人でボールを扱っているときはうまいように見えていても、実戦では効果的に使うことができていないのだ。

 

例えとして、私は練習中に、自転車に乗った子供たちと信号機を使っていると思う。

大人向けにすると、車と信号機である。まぁ別に信号じゃなくても、バック駐車でもなんでもいい。

 

サッカーで言うドリブル技術、つまり(実行)は、車だとハンドルさばきの技術、ハンドルをさばくことにあたる。

 

ハンドル操作がどれだけ優れていようとも、信号を見る(認知)と、信号の色に応じて止まるか進むかを決める(判断)を疎かにしていたらどうなるか? 簡単だ。近い未来、全国ニュースでそいつの名前は晒されることになるだろう。

 

バックミラーやサイドミラーで後方を確認できず(認知)、いつハンドルを切るかの思考をしない(判断)者がバック駐車をしたらどうなるか? そいつの給料はきっと、ほとんど車の修理代で吹っ飛ぶだろう。

 

「認知」と「判断」がどれだけ重要なのか、分かっていただけるだろうか?

 

 

 

 

海外でドリブル特化がフットボールではないと思われるのは、そこに「認知」と「判断」が存在しないからである。三つそろって、初めてフットボールなのだから。

 

我がチームの選手たち、特にU12には、その二つの要素が欠けすぎている。

だから実戦で、サッカーの試合で、うまくドリブルを使えない。

だから個々の質は高いかもしれないが、フットボールチームとして強くない。

敵がいてそこにスペースもないのにドリブルを仕掛ける。そして敵とごっつんこ。ボールを奪われる。

目の前にスペースがあるのに、その場でボールをコネコネする。意味もない踊りを披露して、敵が「なにやってんだこいつ」状態になる。

そんな現象が起きてしまうのだ。

 

我がチームの選手たちよ。ここ重要だぞ。

今君たちに重要なのはテクニックではない。「認知」と「判断」だ。

 

けれど、「実行」を蔑ろにしていいわけではないので、そこは勘違いしないように。

 

 

何度も言うが、私は別に「実行」の特化を否定してはいない。

私も練習の最初には、敵も味方もいない、「実行」に特化したドリブル練習をするし、対面でのパス練習もする。リフティングもさせる。

どれだけ信号を見ていても、どれだけ道路交通法を守る判断をしようとしても、ハンドルさばきがドヘタすぎたら、事故ってしまうから。

 

だから「実行」を蔑ろにはしないし、特化をすることだってあるだろう。

 

けれど、それ「だけ」を2時間することはしない。

 

サッカーは、サッカーでしかうまくはならない。サッカーがなんなのか、というのは前述の通り。

ドリブル「だけ」は、いずれ淘汰されてしまう。

ジュニア年代の8人制という、一人一人がボールに触れる機会が多いルールにより、ドリブルが最重要項目だと誤解されがちだが、11人制になれば、ボールに触れる機会など、限られてくるのだから。

 

だから、私が実行「だけ」のトレーニングをするのは、練習の最初だけ。

スクールでも、アカデミーでも、それは同じ。

そのあと、徐々に人数を増やしていき、「認知」と「判断」と「実行」が含まれたトレーニングをする。

サッカーをうまくさせたいから。

 

我がチームの選手たちには、それを理解して、常にそこを考えて、練習に励んでもらいたい。

どの学年もね。


U11とU10の選手たちは、去年からそこらへんはしっかりとやっているつもりだから、ある程度はできている。U11の新規加入選手も、徐々にできるようになっている。

けれど、気を抜いてはいけない。進歩しつづけることが大切だ。忘れるな、サッカーはチームスポーツなのだ。チームより優先される個はない。それが存在してしまえば、チームではなくなるから。


そしてU12。

君たちに重くのしかかっている現在の問題は、君たちが意識して、改善しようとすれば、いつか解決するだろう。



 

まぁ、現U12の選手たちが「認知」と「判断」が疎かになっている原因は、私にもあると思っている。

判断無しにドリブルで突っかけるのはお前たちのせいじゃない。そこを変えることができていない私の責任だ。

今後、改善していけるよう、最善を尽くすから、ついてきてくれ。

さしあたっては、バーモント県大会で、優勝できるように。

 

 

デカルトは言った。我思う、故に我あり、と。

選手たちよ。

脳死をやめろ。

思考を止めるな。

ピッチ上で存在意義を見出したければ。

グラウンドで輝きたければ。

自分はここにいると、証明したければ。

考え続けることだ。

 

 

 

 

さて、最後にもう一つだけ。

ドリブルがうまくなりたいのなら、技術じゃなくて、まず自分の体を見直してみてはどうだろうか?

我がチームの選手たちにストレッチをさせたところ、体がかたい選手が多すぎる。その選手には必要なストレッチを教えているが、風呂上がりにやっている選手がどれだけいるだろう。

ハンドルさばきがよくても、信号をよく見ていても、ハンドル自体が故障していては、どうしようもない。

どれだけ技術を上達させようとしても、それを行うための体をうまく使えなければ、意味はないぞ。

特に股関節は重要だ。

 

我がチーム公式のTwitterで、股関節を柔らかくするトレーニングをリツイートしておくので、やり方がわからない選手はそれを見てやってくれ。

 

以上、ここまで読んでくれた選手はどれくらいいるだろうか。

まぁ、ただの自己満で書いた、私の「戯言」なので、仮に読者がゼロだろうと、気にしないさ。

今の私に、言葉の力などないのだから。


自分のアイディアや考えがあるのなら、それが正しいと証明しなければいけない。

証明するための結果を、私はまだ出すことができていない。

だから、私の言葉がいつか「戯言」ではなくなるようにと願って……。

 

こんにちはで始まったのに、気づけば窓の外は真っ暗だった。茜色の斜陽はいつの間にか完全に消え失せていて、それに代わって差し込むはずの星明りも、今は雲に隠れて外を照らしてはくれない。

願うものがあれば楽だったのに、流れ星なんて見えやしなかった。

雲の切れ間から明かりが差し込むには、まだ少し時間がかかりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、小説っぽく締めてみました!

文章を書くウォーミングアップはこれでおしまい。

さ、原稿書こ。


K氏