· 

『生きろ』

 

 

集団→人の集まり。

組織→以下の3要素を満たす人の集まり。

《組織の3要素》

共通の目的をもっていること(組織目的)

お互いに協力する意思をもっていること(貢献意欲)

円滑なコミュニケーションが取れること(情報共有)

※これらの3つが揃って始めて組織が成立する。byチェスターバーナード

 

サッカーは組織たるべき集団。

それぞれがお互いを尊重し、自分のターンの時に気持ちよくプレーできる布石を打っておく。自分の得のために、人の得を考える。結果的に、最大限の得を得られる。自己満足とはベクトルが違う。自分の得のために人を最大限に利用する。一見、聞こえは悪いが、可能性の上で最大であり、最良の選択肢はそこにある。要はwin-winってやつ。

 

チームでは、ゲーム中に休めるのはホルダーのみと説いている。主役だから。ただ、主役は変わる。いや、取り合う?でも、同一の目標がないと自分の得で終わり、ゴールは遠のく。取り合いを僻まず、楽しむというのかな。それが、チームとしてのコンセプトであり、育成年代で拘るべき正しい?一般的な知識であり、+チャレンジの部分をどこまで許容できるかによって将来的に大きく変わってくる。

中には、チームのストロングが明らかで、主役をあからさまに固定している場合もあるが、それが戦術というやつなので、もちろん否定はしないし、それだから勝負は面白い。要はハードでなく、ソフトが戦術。人が戦術たりうる。分かりやすく言えば、メッシ。彼のために周りが働いてるのではなく、彼が周りと同調する中で自分のターンに武器を発揮しているだけ。だから、周りも彼のプレーを尊重し、時に仲間でさえも驚嘆してしまう。それは、ゲームを見れば一目瞭然。そして、必然的にチームとして可能性の高いソフトに力を注ぐ。※彼のオフェンス能力に目を奪われがちだが、前線からのチェックは半端ない。それも彼にボールが集まる所以。

 

前回の直木賞を惜しくも逃したブログで、秩序の中の自由の話をしたが、そこの門外なんちゃらの部分がチームとしての拘りであり、組織たるべき大事にしているコンテンツの部分である。

要は、組織として必要なことをトレーニングの中にどれだけ溶け込ませて、自然と組織化していくか。聞こえはいいが、これが大変。そんな簡単なことじゃない。メッシの例を出したが、あくまでもプロ集団。報酬を得て雇われている身なので、秩序ありきで身を置いているから、この年代の子どもたちと対比すること自体異次元だが、同じ競技をし、勝ちにこだわる組織としての考えは同一ベクトル。

 

さて、読者が離れたところで…

前節の金星を持ってのオリベ戦。前期は1-3●。頑張れば?踏ん張れば、最後まで楽しめそうな一戦だっただけに、結果的に甘くはなかったという感想。もちろん、望みは少なく、薄いと初めから思っていたし、先制点にも浮かれはしなかった。ただ、度々選手には伝えるが、昨日までどんなにプレーに精彩を欠いていたとしても、当日は期待しかしていない。マイナスからのスタートほど無益なことはないから。ライオンの赤ちゃんが立派なライオンになれるのは、ライオンだから。人間はライオンにはなれない。うん、なんか、もののけでそんな感じのフレーズあったな。猩々「山犬の姫平気、人間だから。」って。はい。

 

敗因は、秩序の精度。そこに尽きる。決められたところで決めきらないとか、そんなことは言わない。決めきれないから負けてるわけだから。そんなことより、決めきれない原因を突き詰めることの方が、というか、それしか次に決めきれる可能性を高められない。

もちろん、選手の大半は、前節のモチベーションからのズレを感じて、負けを確信した時には時すでに遅しとなっていたであろうが、相手の違いからミスの種類の違いを感じ取れていなければ、同じタイプの相手には勝てない。いや、対応できない。

攻守において、相手のプレースピードが速くなれば、それだけ繋がりが必要。要はチームとしての命であるそこの精度がまだまだ足りない。

 

オフェンスにも判断があるように、ディフェンスにももちろん判断がある。そして、個人の判断を尊重(実行)しなければ、組織として機能しない。ディフェンスの目標はボール奪取、オフェンスの目標はゴール奪取。ディフェンスの目標を達成したら、オフェンスの目標に切り替わる。逆もまた然り。それがトランジション。前述もしたが、休みが許されるのはホルダーのみ。あとは相手ありきのタイムラグ。が、試合時間にはリミットがあるので、ファスター。そこを求めていかないと、相手に合わせる形のプレースピードになってしまう。ファスター、ファスター。ファスター、ファスター。ハンマー、カンマー。お察しいたします。はい。

 

夏は暑くなる。だからデリケアエムズではなく、集中力も継続せず、注意力も散漫になる。だからこそ、鼻っから頭を使わず、ただ走り込む。のではなく、効率良く走るための脳を作ることの重要性をより感じやすくなる。と、思っているので、より意識をさせて脳トレを実行する。

もちろん、単純な根性論も大事。だが、そこは大前提、ありきで考えたい。観月ではなく。

 

さて、リーグ戦も少し空く。が、7月は毎週以上に継続する。テスト期間も今週でようやく終わり?今週末からは揃って活動ができるかなと一安心。テスト結果はおいといて。その間、クラブユースは続いていく。全国まで行けば、ジュニアのバーモント同様、夏休みを熱く過ごせる。一番成長できる時間を過ごせるということだ。残念ながらそこには到達できなかったので、意識は高く持って、夏を過ごしたい。また、夏は人一倍いや、二倍デカくなれるチャンス。使い方違うけど、単純に人が二倍という意味で。要は、しっかり飯食って、しっかり寝る。食生活のみだれ、夜更かし厳禁ということ。君たちは、アスリートという意識を持って、アスリートとしての生活を送ってほしい。目指せ、三浦雄一郎!よし、アコンカグア登頂!