成長できた? 石川遠征



   夏休みも半分が終わった。

 

   6年生は夏休み前半戦の目玉イベント、石川遠征に行ってきた。

 まずは、結果から振り返ってみる。

 1日目、グループリーグ。

VS小松南部7-0

 VSスクエア滑川7-0

 VS大虫0-1

 

 グループ2位。2位全体1位のワイルドカードで決勝トーナメント進出。

 

2日目、決勝トーナメント。

ベスト8 VS高椋2-0

準決勝 VSテイヘンズ2-1

決勝 VS星稜0-2

 

2位。

 

全国大会への出場経験もある、福井県、石川県の強豪チームと多数対戦することができた。

そんなチームたちと「負けたら終わり」をすることができた、素晴らしい大会だった。

 

 負けたら終わり。そんな崖っぷちの状態の中での強いチームとの対戦で、ひと踏ん張り、ふた踏ん張りできるかどうか。

 そうやってして、逆境を乗り越えることができるか。

 

そのメンタルがこの学年の課題の一つだ。

 

それは練習試合では克服できないものだ。

何度も同じチームと繰り返し試合をする練習試合では「負けたら終わり」という状況下を、崖っぷちの状態を作ることができない。

 

だからこうやってカップ戦に参加し、場数を踏んで、ひと踏ん張りして、することができて、初めて成長することができる。

 

今回、ひと踏ん張りできて、成長することができたかと言えば……。

できたとも言えるし、できなかったとも言える。微妙なところだ。

 

ベスト8

いつもならグダグダのトーナメント一回戦目だが、今回はしっかりと締めて臨むことができ、危なげなく勝利をものにした。

 

準決勝。

最悪な前半を演出して、0-1でこのままずるずる行くかと思いきや、終了間際のワンチャンスをものにして、1-1で折り返すと、後半は悪くない試合展開を作って逆転勝利。

今までなら逆転することもできず、負けて終わっていただろう。

 

ベスト8と準決勝がいつも通りにならなかったという点では、成長したと言えるかもしれない。

 

けれど、結局決勝は何もできず負けてしまった。3試合目ということもあったのかもしれないが、それでもそこでもうひと踏ん張りしないと、結局いつもと同じ。そういう意味では、まだ成長しきれていないと言えるだろう。

 

まぁ、決勝に至ってはメンタル面問題もそうだが、それ以外での、攻撃と守備のエラーが多すぎたというのもある。

 

いや……。

 

結局それもメンタル面ということになってくるのだろうか。

 

攻撃でも、守備でも、いるべき場所にいることができない。

1試合目と2試合目後半ではある程度移動できていた場所に、移動することができていない。

特に最も動きが必要とされる選手。

頭の中と体が停止してしまっているのだ。

スタミナと集中力が切れてしまっている。

それこそ3試合目というのもあるかもしれないが、繰り返しになるが、そこでひと踏ん張り、である。

 

頑張った試合。

走りきった試合。

戦い抜いた試合。

そんな試合が稀で、できたら「すごい」じゃダメだ。

 

一瞬よくやったと褒めてやりたい気持ちに駆り立てられるが、けれどそれは、いつもそれをできていない証明でもある。

 

幸福は、稀に訪れるから特別なのだ。暗き不幸続きの人生の最中で差し込む一縷の光だから眩しく見えるのだ。

 

幸福ばかりが訪れていれば、それは特別ではなく普通になる。

ずっと明るいところにいれば光など眩しくない。

 

どちらがいいかは人それぞれだと思うが、私は後者を選ぶ。

 

だって、良いことが起こっている回数は普通に後者の方が多いから。

 

頑張った試合ができた。普通。

走りきることができた。当たり前。

戦い抜いた。当然のこと。

 

でないと、大事なところで負けてしまう。

そう、今回のように。

 

先ほどぼかしてしまった、成長することができたかと言えば、という答え。

結論を言おう。

 

 

いつもなら良い試合なんて一度もできず、負けて終わってしまう。けれど今回は、何度かはできた。そういう意味では、やはりそれを「成長」と呼び、称えるべき……。

いや、やめておこう。

 

だって、満足できていないから。

選手に求めている基準はもっと上だから。

 

無理なことならそこまで求めない。

 

できると思っているからこそ、求めるのだ。

 

 

何ができて、何ができなかったか。

また、何ができるようになっていたか。

そして、何ができるようになったか。

最後に、何をできるようにしないといけないのか。

 

一人一人、それらがあるだろうか? きっとあるはずだ。

それを、今後につなげてほしいものだ。

 

 

 

さてさて。

そして今回、遠征への欠席者もあって、下の学年の選手が多数参加した。

彼らに関しては、思ったより、やれていたという印象だった。

 

その中で大阪遠征や6年生の試合に連れて行きたいと思える者も複数いた。

アピールが成功したというわけだ。

 

しかし、人数的にその全員を毎回連れて行くわけにもいかないわけで。

 

今後継続的にその複数人かをいろんなタイミングで試していき、全日の西濃大会決勝リーグまでに、トップチームベンチ入りの選手を決めていこうと思う。

 

チャンスを掴み取れるかどうかは、チャンスを与えられた者次第だ。

 

 

以下、謝辞。

 

主催の符津スポーツ少年団様、対戦していただいたチームの皆様、ありがとうございました。

そして二日間、応援とサポートをしてくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

 

 



 

 夏休みも残すところあと半分。

 

お盆明けには大阪遠征。

ウジョンカップがある。

100チーム以上のチームが集まる「負けたら終わり」。

 今回の遠征を経て、良かったところ悪かったところいろいろあるが。

 その得たものすべてを経験値として蓄積し、大阪でひと暴れしてもらいたい。

 

 

 大阪遠征の後、またブログを更新するだろう。

 

 

 そこに「成長できた」と。

 

 でかでかと書き込めることを願っている。