5年生の西濃新人戦大会が終わった。
それと、鹿児島で行われていた全日本少年サッカー大会も終わった。
最近のJFAのYouTubeチャンネルはなかなかコンテンツが豊富で、全国大会の試合のハイライト、フル動画がたくさん投稿されている。
それを見ると、優勝の余韻などに浸っている暇はないなと、そう思わされる。
あと一年で、彼らはあの域に達しなければいけない。
でないと、あの舞台には立てない。
今回の新人戦、課題が目白押しの試合ばかりだった。
ちょうど全国大会という見比べる対象があるおかげで、その差が、違いが、はっきりする。
もっとも特記すべき課題は「動いていない」というところだろう。
人の動きが少なすぎる。
ボールを持ってない選手の動きがなさすぎた。
守備でボールを持っていない時。
攻撃でボールを持っていない人。
動いていなさすぎて、見ていて面白さに欠けた。
これは持論だが……。これは持論だよ! あくまで私の意見ね!(ここ大事)
俗に言うパスサッカーやポゼッションサッカーは、よく面白いサッカーとか、美しいサッカーとか、まぁそんな感じなことを言われるが。
まぁ確かに面白いが、別にボール保持率の高さやパス本数の多さだけで面白さが決まるとは思わない。
人が、少なくとも私が、面白みを感じる場所はそこじゃない。
ようは、動いているかどうか、だと思う。
ボールだけでなく、人が。すべてが。
もちろんボール保持率が高いということは選手のオフの動きが優れている証だろうし、パス本数の多さも同様で、そうなるとボールもたくさん動いていることになる。
だから見ていて面白い。
でも、たとえボール保持率が低くても、選手たちが頑張っている試合は見ていて面白いものだ。
なぜなら、選手たちがたくさん走っているから。動いているから。
最近南野選手が移籍した、現在欧州で最強と謳われるリバポとか見てて面白い。
あんな過密日程のなか試合してるのに、守備の時アホなのってくらい走る。
攻撃時もダイナミックにボールが動く。選手もおかしいくらいに何度もスプリントを繰り返す。
我々が目指しているもの、目指さなければいけないものは、そういうものなのだ。
まだまだ精進が必要だ。
一年後、それを大きな舞台で舞えるように。
以下、謝辞。
大会を運営してくださった西濃地区サッカー協会の皆様。
そして、対戦していただいたチームの皆様。
ありがとうございました。
そして、ご声援くださいました保護者の皆様、本当にありがとうございました。
これから公式戦が続きますが、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
大会終了後の夜。
風がとても強かった。
吹き荒れるそれはとても激しくて。
けれど、それでもいいのだ。
動いていないものを見ているほどつまらないものはない。
回っていない風車に意味はない。
そこには面白みがなくて、存在意義すら見出すことはできないだろう。
風車は回っているからこそ見ている価値がある。
観ていて楽しくて、面白くて。
観に行く価値がある。
そんな試合を演じないといけない。
選手たちは、自らが風となって試合という名の風車を回さなければならないのだ。
涼しい夜風じゃなくていい。
優しくて、気持ちのいい風なんかいらない。
そんなかしこまったような控えめなもので、ゆっくりくるくる回られても退屈だ。
めちゃくちゃ元気よくはっちゃけて。
大きく吹き荒れて、風車を激しく回しちゃえ!
次はそんな風を、グラウンドに。
また優勝しよう!