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4年生 東海大会第3位。

 

サッカーには二種類の敗戦がある。

 

 すぐに切り替えることができる敗戦と。

 すぐに切り替えることができない敗戦。

 

 今大会の敗戦は前者である。

 

負けるべくして負けた。

その一言に尽きる敗戦だった。

 

以前、4年生という年代は身体能力の差が大きく出てしまい、そんなチームが優勝してしまう、という記事を書いたことがあるが。

 

身体能力だけの差であれば、まだ戦えただろう。

 

だが、今大会で勝てなかったチームは、速さに加え、うまさもあった。

足元がうまいとか、そんなちゃちなうまさなんかじゃない。

 

 彼らのうまさは本物だ。

 

 聞くところによると、彼らは我々と戦った東海大会の前の週、ある大会に参加して、ガンバ大阪、センアーノ、大阪ドリーム、名だたる強豪チームを破って優勝しているんだとか。

 

 

 現U10だけでなく、過去のレスターU10も含め、たくさんの強いチームと戦ってきたが。

 考える余地なんてない。4年生の段階では、今までで一番強かった。

 

 岐阜県内では、こんな経験をする機会などなかった。

 ある程度うまさを見せることができ、速さも通用して、3年生たちも4年生についていくことができた。

 

 だが、今回は違う。

 うまさは普通になり、速さも標準になる。アタッカーと対峙した瞬間置き去りにされてしまう。

 

 

 我々の立ち位置を知ることができた、いい機会となっただろう。

 

 

 問題はここからである。

 

 身体能力の差が縮まってくる6年生を迎えた時に、うまさで上回ることができるかどうかだ。

 今のままでは、全員が速さについていけるようになったとしても二の舞を踏むだろう。

 

 改善の余地は山ほどある。

 が。

 つまり、伸びしろが山ほどある。

 

 まだまだサッカー人生が続く中で、全国レベルというものをこんなにも早いタイミングで知ることができたのはラッキーと言える。

 

 てっぺんが雲に隠れて見えないせいで、もしかしたら天井がすぐそこにあると錯覚していた者もいただろう。

 でも、我々はそこまでの距離を知った。

 てっぺんを知ることで、そこに上るための努力をするだろう。

 

 頑張ることはできるはずだ。

 

一試合目がそうだった。

 

 速さもうまさも封じられ、攻め続けられた。

 

 けれど、最後まで走ることができた。

 先制されても、勝つ気持ちを絶やさないでいることができた。

 

 その気持ちさえあればどんなに劣勢でも、勝つチャンスがある。

 実際、そうなった。

 

 ああ、いい試合だった。

 劇的だった。

 興奮した。今までで一番楽しかった試合かもしれない。

 

 

 次は、あの試合を決勝でできるように。

 

 

 てっぺんまで行けるための力をつけよう。

 

 

 以下、謝辞。

 

 大会を運営してくださった東海サッカー協会の皆様、愛知県サッカー協会の皆様、ありがとうございました。

 対戦していただいたチームの皆様、ありがとうございました。

 そして、応援していただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 しっかりと、外のレベルを知った今大会。

 

井の中の蛙大海を知らず、とは今までのこと。

 我々は蛙だ。

 岐阜県で一番うまいとゲコゲコ可愛く鳴いていた小さなカエルさんも、大海原を泳ぐ魚たちを見て唖然としているに違いない。

 もう、ゲコゲコ鳴いてなどいられないだろう。

 

 今宵からは、夜のカエルの大合唱など聞こえない。

 鳴く暇もなく、ずっと遠泳しているだろうから。

 

 大きな海で泳げるように。